問診***これが全ての出発点***大切です原因の50%がわかる

患者さんに対して、最初に行うのが問診です。
症状を伝えるだけではなく、症状が出たきっかけや、患者さんのこれまでの既往症、日常生活なども大切な情報となります。

※問診、姿勢検査の他に、歩き方、立ち方、待合いでの座り方、靴の減り方なども診断情報になります。

まず症状を正確に伝える

どこに、どんな症状があるのか詳しく話してください。
首や肩、背中、腰などのどこの部位か、それ以外の場所にも何か症状があるかなど、すべて伝えます。
症状については、痛みなら「ズーンと痛い」とか、「ピリッと痛みが走る」など擬態語を使ったり、しびれの範囲を指で示したりして、説明するとわかりやすくなります。
「箸が持てない、字が書けない」といった症状や「歩きにくい、階段の上り下りに時間がかかる」「足が痛くなって歩けなくなる」など年のせいだと思いがちなこともありますが、すべて感じていることをお話ください。

また受診した理由とは関係ないようでも、排尿、排便の異常、下腹部の痛み、違和感などは、背骨の異常を知る重要な情報です。
 

どうして起こったか

今の症状が現れるきっかけが思い当たることがあれば、話してください。
「いつもとは違う家事をした」
「大きな荷物を持った」
「転んだ、事故にあった」など状況を説明してください。
思い当たることがない場合は、それも大切な情報です。
また過去にあったことが参考になる場合もあります。
何かしたことにより症状がおこった経験があれば話してください。

 

どんなふうな経過ですか

症状がいつから、どれくらいの期間継続しているのか、
あるいはどんな時(朝起きた時、長時間立っている時など)に症状が出るのか、
どうすると(どんな姿勢や動きで)症状が強くなるかなど、
症状の現れ方の情報も必要です。
逆に、どんな姿勢だと楽になるのかも重要です。
さらに、その症状によっては日常生活の動作がどんなふうに不自由になっているかの情報は、今後の治療方針を進めていくために不可欠です。

職業、スポーツ歴、生活状況

仕事が農作業、土木作業、サービス業などの肉体労働か、デスクワークか、家事、育児中など、体にかかる負担はそれぞれ異なります。
職業特有の姿勢や動作により特定の部位に知らず知らずのうちに負担をかけ続けている場合があります。
スポーツ歴は、どんなスポーツをどれくらいの期間やっていたか、けがをしたことがあるかなどお話し下さい。
生活状況は、基本的なことです。
労働時間や睡眠時間、食事の嗜好、飲酒、喫煙、体重の増減など。
症状が出る前とあとで変化があればそれについてもお話ください。
 

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